あけましておめでとうございます。
うさぎ年というのがなんとなく可愛くて良い気がします
友人からに雨にも負けず風にも負けずの書の葉書を頂きました。
でもこの歳になると、雨のおかげでお米が食べられるし、風のおかげで夏の暑さが和らいだりするわけで、勝ち負けというより「おかげさま」という気分です。
そしてこの世の中に居ていろいろなことをやってみることができることもありがたいことに思えます。
お金がいっぱいあったらやりたいことその1
専門書を完璧に揃えた本屋さんと巡回バス
司法試験や司法書士試験、建築や医療専門分野などの受験準備の本は、実際に手に取ってみないと、使い勝手や説明記述が自分に合う合わないがわかりません。
パラパラとめくることによって関連する分野を即座に見たり、興味の赴くままに他のところを参照できるのも紙の本ならではの良さです。
丸善やジュンク堂など品揃えの良い店でさえも、予備校が販売しているテキストなどはなかなか手に入りません。予備校生以外にも売っているのですが、予備校に行ってみないと実物が見られません。
私はじっくり何時間でも席に座って、色々な参考書を見比べて選ぶことのできる書店を作りたいと思いました。
専門書は重くて高価なので、「私の書店」ではまず予約しておいて、入室する際に自分の希望する専門分野の本のリストを受け取ります。
1つのスペース毎に、各試験の合格者などからアンケートで集めた評価の高いテキストや資料等で書架をいっぱいにしてあります。
入室者に、予約指定した席で何時間でもその分野の本を読んでどの本が使いやすいか体験してもらいます。
「私の書店」ではその場で購入するのではなく、じっくりと選んだリストにチェックを入たものを受付に渡します。選ばれた本は直接各出版社等から発送してもらいます。
例えば「民法で、根抵当権について色々な本の記述を見比べたい」と思ったら各社のテキストを片っ端から書架から取り出し見比べます。こうやって充分な時間をかけて選んだ本を「民法はこれ、刑事訴訟法はこれ」といった具合にリストにチェックを入れて受付けに渡します。受付でそれを入力し、本は各出版社などからリストに基づき直接注文者に送られる仕組みです。
これでもこの書店までは遠すぎるという方々にバスの本屋さんも考えました。
たとえば各大学生協や資格試験予備校などと提携して、SNSなどでアナウンスします。「今週は弘前大学に朝9時から夕方6時まで内科のありとあらゆるテキストを積んだバスが行きます。」「来週は琉球大学に公務員試験のテキストを集めたバスが行きます」などです。
後ろの座席をとり払って書架にして、出版社や各種予備校から集めた専門書などをぎっしり積み込んで、紙の本を手に取る機会の少ない方々へ届けたいです。
「私の書店」と同じシステムで注文はリストです。
私は別のところでも述べたように、父の仕事の関係で色々なところに転校しました。主に田舎と言われる様な地方が多かったです。
あるところでは大学受験の模擬試験を受けるにも、予備校に通うにも新幹線で大きな市まで県を超えて出かけていかなければならない状況でした。
別の所では、当時の近くの本屋さんには「教科書ガイド」と呼ばれる虎の巻以外は週刊〇〇、フライデーといった本しかありませんでした。
私が中学3年で転入した東海市の中学校からは、(私の進学した)名古屋の旭丘という高校には2年前に1人入ったきり、という状況でした。その教科書ガイドくらいしかない街から都会に出た私は勉強に関する情報のあまりの違いに圧倒される思いでした。
同じ中学から一緒に10人近くも入学してきた人たちの会話を聞いていると「先輩は『親切な物理』という本勧めていたよ。あと『ファインマン物理学くらい読んどけ』って。」「英語は〇〇という参考書が有名だけど最近は△△が見やすいって人気らしいよ」ととても同じ年齢の人とは思えない会話をしていました。
さすがに名古屋市内の書店は充実していましたが、参考書の名前を知らなければ探しにくいですから、自分のいた環境との違いに驚いていました。
当時学生運動の名残りが残っていて、学校は一切大学受験に関する情報は出さず、科目によっては定期テストもしない先生や教科書を使った授業をしない先生もいて、受験勉強は自分で勝手にという校風でしたので、より一層情報の大切さを感じていました。(せっかく入ったそこの高校も父の転勤で二年で転校してしましたが)
この記事へのコメントはありません。